SAP HANAプラットフォーム エバンジェリストの松舘です。
今回は、SAP HANA Voraのサービスについてご紹介します。
サービス名 |
機能 |
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Vora Distributed Log |
SAP HANA Voraカタログ用のパーシスタンスを提供するDistributed Log用のマネージャーサービス |
Vora Catalog |
SAP HANA Voraのメタデータストア |
Vora V2Server |
SAP HANA Voraのリレーショナルインメモリエンジン |
Vora Thriftserver |
HIVE JDBC ドライバーへのゲートウェイサービス |
ノードの種類
ノードの種類 |
Header 2 |
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管理ノード |
クラスタプロビジョニングツール用のノード(Ambari, Cloudera Manager, MapR Control System) |
マスターノード |
クラスタのマスターノード、ネームノードやZooKeeperが稼働する |
ワーカーノード |
クラスタの計算ユニットが稼働するノード、データノード、ノードマネージャ |
ジャンプボックス |
クライアントツールのみが稼働するノード |
ノードの割当
Hadoopは、その名の通り分散環境であるため、各サービスの役割に応じて、ランドスケープ内にサービスを分散させて稼働させます。
サービス名 |
稼働ノード |
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Vora Manager |
クラスター内のすべてのノードに配置
- マスターノード (可用性のため複数マスターノード)
- ワーカー(マスター以外のすべてのワークノード)
- クライアント(すべてのノードに配置)
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Vora Distributed Log |
マスターノードに配置 5以上を推奨、可能な限りすべてのノード、上限なし |
Vora Catalog |
単一ノードに配置 (マスターノード、Distributed Logの稼働するノード) |
Vora V2Server |
各Workノードに配置 |
Vora Thriftserver |
単一ノードに配置、ジャンプボックス |
Vora Tools |
単一ノードに配置、ジャンプボックス |
サービス稼働状況の確認
各サービスの稼働状況は、
CONSUL by HasiCorp によって、確認することができます。
以下の例では、ネームノードである vora02に、namenodeが稼働しています。
この例では、ワーカーノードであるvora01に、Vora v2server、 Vora thriftserver、 Vora Tools の3つのサービスが稼働しています。
SAP HANA Voraは、
各Hadoop ディストリビューションに対応しており、インストールパッケージもそれぞれ用意されています。
各Hadoop ディストリビューションの管理ツールからSAP HANA Voraのサービスを一元管理できます。
ここでは、MapR Control System(MCS)の例をご紹介しています。サービスの稼働状況、起動/停止・再起動を行うことができます。
以下の例では、上記のvora01ノードの状況です。