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SAP Datasphere (以下、「Datasphere」) は SAP Business Technology Platform (BTP) の Cloud Platform Enterprise Agreement (CPEA) ライセンスを購入したお客様も利用可能です。

参考 : SAP Datasphere is now available for consumption under CPEA

CPEAのライセンスについて簡単に解説しますと、BTP上の各サービス (SAP HANA Cloud や SAP Integration Suiteなど) を個別にライセンス契約しなくても、BTP上で使用したいサービスをその契約内で自由に選択して使用できるライセンス形態です。

本ブログでは、CPEAライセンスをお持ちのお客様向けに、BTPの環境でDatasphereのインスタンスを作成する手順について解説いたします。手順の流れは下記の通りです。

1. Datasphereのサービスの割当

2. Datasphereインスタンスの作成

 

下記の手順は、事前にDatasphereのインスタンスを作成するサブアカウント領域(スペース)があることが前提です。

※ サブアカウント、スペースの作成方法については本ページの最後に補足説明としてご紹介していますので参考にしてください。

 

1. Datasphereのサービスの割当


本操作はBTPの管理者権限を持つユーザーが操作可能です。

まず、SAP BTPコックピットにログインして、グローバルアカウント配下のメニューで「エンティティ割り当て」を選択し、「エンティティの選択」からDatasphereのサービスを割り当てるサブアカウントを選択します。

今回の例では、本番環境として「DSP-PRD」サブアカウントを選択します。


 


 

検索ボックスに「datasphere」と入力し、まだ、サービスが追加されていないことを確認後、「権限の設定」ボタンをクリックし、続いて、「サービス計画を追加」ボタンをクリックします。



 

検索ボックスに「datasphere」と入力し、左側に表示された「SAP Datasphere」を選択後、本番環境用のサービスとして「standard」をチェックして「1つのサービス計画を追加」ボタンをクリックし、元の画面にて「保存」ボタンをクリックします。


 


 

 

2. Datasphereインスタンスの作成


グローバルアカウント配下の本番環境用のサブアカウント(DSP-PRD)を選択します。

左側のメニューの「サービスマーケットプレイス」を選択後、検索ボックスに「datasphere」と入力し、Datasphereのサービスをクリックします。


 


 

画面右上の「作成」ボタンをクリックして、Datasphereインスタンス作成のウィザードを開始します。

ここではインタンスが作成される領域(スペース)を確認し、任意のインタンス名(例では「DSP01」)を付けて「次へ」進みます。

Datasphereインスタンスの管理者のメールアドレスと氏名を入力して「次へ」ボタンをクリックします。

最後の確認ページで設定内容を確認後、「作成」ボタンをクリックします。


 


 


 


 

インスタンスおよびサブスクリプション」ページのリンクをクリックするとインスタンスの作成状況を確認することができます。20分から30分ほどでインスタンスが作成されます。

インスタンスが作成されると、管理者に設定したメールアドレス宛に「Datasphereへのアクセス情報」が届きますので、併せてご確認ください。

インタンスが作成されたら、「・・・」ボタンをクリックして、「ダッシュボード表示」を選択するとDatasphereのホーム画面が表示されます。


 


 

Datasphere のホーム画面では、初めに「Information」画面が表示されるので「Manage Settings」ボタンをクリックします。


 

ここでの確認事項は、「操作性を向上するために、操作のログを記録するけどいいですか ? 」というものです。操作性が向上する目的なので、問題なければ、このままの設定にしておいてください。

画面を閉じずに、続けて本画面から言語設定を行います。


 

Language & Region」を選択し、言語や日付表記を日本語に設定して、「Save」ボタンをクリックして保存します。

画面左上隅の「メニューアイコン(横三本の線)」をクリックすると、Datasphereのメニューが日本語表示されたことが確認できます。


 


 

メニューから「スペース管理」を選択すると128GBメモリ256GBストレージの環境が作成されたことが確認できます。


 

この環境が本番環境では最小構成になりますが、さらにメモリ領域やストレージ領域を追加したり、データレイク領域やSAP BW bridgeの領域を追加することも可能です。

詳しくは、こちらのマニュアルもご確認ください。


 

 

参考 : サブアカウントの作成



 

グローバルアカウント画面の右上の「作成」ボタンから「サブアカウント」を選択します。

その後、表示名、サブドメイン、地域を指定します。

※ 注意 : このBlogの公開タイミング(2023年6月12日)時点では、日本の地域においては AWS上のBTP環境のみ、Datasphereのサービスを提供していますので「地域」ではAWS環境を選択してください。


 


 

サブアカウントが作成されたら、サブアカウントをクリックした後、次の画面で「Cloud Foundry 有効化」ボタンをクリックします。内容を確認して(特に修正することなく)、「作成」ボタンをクリックします。


 


 


 

続いて、「領域作成」ボタンをクリックして任意の領域名を指定し、領域(スペース)を作成します。


 


 


 

 

参考Blog : SAP Datasphere 関連情報