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SAP Datasphereは新機能として「分析モデル」が追加されました。

「分析モデル」では、ファクトに保持するメジャー、ディメンション、ディメンションの属性情報からの選択、分析データのプレビューなどの機能が追加されたことにより分析オブジェクトの設計において、さらに多くの自由度が提供されました。

本ブログでは「分析モデル」の新機能のうち例外集計の設定の方法について紹介します。

 

例外集計


メジャーでは通常の集計と例外集計を利用することができます。

通常の集計では、SUM (合計値の計算)、MIN (最小値の計算)、MAX (最大値の計算)、AVG (平均値の計算)、および COUNT (固有値の数の計算)の集計タイプを利用することが可能で、SAP Analytics Cloudで表示する際のデータ粒度に応じて選択した集計タイプが使用されます。

※通常のメジャーの詳細はこちらをご確認ください。

例外集計では通常の集計とは異なる集計タイプを使って、指定したディメンションの軸で集計することができます。例外集計用の集計タイプには以下があります。

・SUM (合計値の計算)

・MIN (最小値の計算)

・MAX (最大値の計算)

・AVG (平均値の計算)、AVERAGENULL(NULL除く平均値の計算)、AVERAGENULLZERO(NULL、ZEROを除く平均値の計算)

・COUNT (固有値の数の計算)、COUNTNULL(NULLを除く固有値の数の計算)、COUNTNULLZERO(NULL、ZEROを除く固有値の数の計算)

・STD(標準偏差の計算)

・FIRST(最初のレコードを返す計算)

・LAST(最後のレコードを返す計算)

例外集計を使った集計数値の例には以下のような数値があります。

・基準値(基準値以上/以下)の得意・仕入先の数をカウントする。

・販売顧客の男女別に売上金額の平均を計算する。

・値上げ前(特定の期間)の売上数量を合計する。

例外集計では、計算されたメジャー、制限されたメジャー、またはファクトソースメジャー自体で定義できます。
メジャーに対して定義された例外集計のルールでのドリルダウンでディメンションが選択されていない場合にも利用することができます。

 

今回の例は基準値(売上金額が1,000円以上)の得意先の数をカウントします。

例外集計を使用して実現方法について解説します。

SAP Analytics Cloudで得意先をドリルダウンし、金額(会社コード通貨)を表示します。

金額が1,000円を超える得意先は3個あるとことがわかります。


次に、分析モデルで金額(会社コード通貨)が1,000円を超える得意先の数を表示します。

メジャーの追加 -> 計算メジャーをクリックし、式を追加します。



 ※この式では1,000円を超える得意先の数をカウントします。
結果は1,000以上 → 1 1,000以下 → 0と表示されます。

例外集計タブには何も設定を行いません。
SAP Datasphereでプレビュー表示します。

※データプレビューの詳細内容はこちらのブログをご確認ください。

通常の集計では、合計金額が1,000円を超えているので、「金額>1,000」の項目は「1」と表示されています。


この例ではAAA株式会社、EEE株式会社、FFF株式会社の3つの得意先が1,000円を超えていますが、合計は「1」となってしまっています。

得意先でドリルダウンしてみましょう。


会計年度毎に金額が1,000円を超える得意先の「金額>1,000」の項目に「1」が立っています。

そこで、例外集計を設定します。


先ほど作成した計算メジャーの例外集計タブに

例外集計タイプ:SUM

例外集計ディメンション:得意先名称

を設定し、SAP Datasphereでプレビュー表示します。


合計金額が1,000円を超える得意先の集計を計算し「金額>1,000」の項目は「3」と表示されています。

メジャーを定義するときは、合計、平均、カウントなどのメジャーの集計タイプを定義しますが、例外集計では、メジャーの集計タイプに加え、例外集計で指定した次元の単位(例では得意先)の単位で計算することができます。

 

ヘルプリンク


SAP Datasphere モデリング : 新しい「分析モデル」の利用と「分析データセット」

SAPヘルプ

 

最後に


本ブログで紹介しました例外集計は、従来の集計では実現できなかった、基準値(売上金額が1,000円以上)の得意先の数をカウントし、例外集計で指定した次元の単位(例では得意先)の単位で計算する特殊な集計に対応することができます。

SAP Analytics Cloudなどのツールでの分析データ活用の幅が広がりましたのでご参考になると幸いです。

分析モデルについての詳細なブログ

SAP Datasphere モデリング : 新しい「分析モデル」の利用と「分析データセット」

換算レートの連携 と 通貨換算ビューの有効化

SAP Datasphereの分析モデルでの各種メジャー作成機能のご紹介

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・SAP Datasphereの分析モデルでの例外集計のご紹介(←本ブログ)

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