このページは、以下の英語ページの抄訳です。最新の情報については、
英語ページを参照してください。
画面ショットは英語ページのものをそのまま流用していますが、SQL Anywhere は日本語にローカライズされています。
コンテンツ
はじめに
SAP BusinessObjects Intelligence Platform (BOBJ) を1台のマシンにインストールする通常のケースでは、SQL Anywhere (SQLA) がデフォルトのCentral Management Server (CMS) システムデータベースおよびAudit データストアに使用されています。
BOBJ のセットアッププログラムで、どちらのデータベースもインストールして設定されるため、追加のインストール作業を行う必要はありません。
しかしながら、SQL Anywhere データベースを、BOBJ のCMS とは異なるマシンにインストールする必要性が発生する場合もあるでしょう。
例えば、データベースの高可用性を実現するため(そして、SQL Anywhere 独自の高可用性オプションは使用しない選択をした場合)に、クラスタリングのテクノロジーを使用したい場合などです。
このような場合には、SQL Anywhere のインストールと設定を自身で行う必要があります。
この文書では、それを行うためのステップについて説明します。 また、SAP BusinessObjects BI Platform 4.1 と SAP SQL Anywhere 12.0.1 でテストしています。
SAP SQL Anywhere のインストールと設定
SQL Anywhere のインストールと設定の最初のステップです。以下を実行してください。
- SQLA を1台のマシンにインストールする。
- CMS と Audit データストア用に新しいデータベースをそれぞれ作成する。
- OSが起動すると、自動的にデータベースを立ち上げるようシステムサービスを定義する。
.
SAP SQL Anywhere のインストール
SQLA のセットアッププログラムを実行し、インストールウィザードの指示に従うだけです。何もなければインストールのデフォルトの設定を選択します。
CMS および Audit データベースの作成
SQLA がシステムにインストールされたら、ビジュアルな管理ツールであるSybase Central か (
https://www.youtube.com/watch?v=WUNjpF-QX_U <英語>を参照してください) または、コマンドラインユーティリティ(以下に説明します)で、CMS と Audit データベースを作成します。
- コマンドプロンプト (Windows) または、ターミナル (Unix) を開きます。
- SQLA CMS と Audit データベースを格納するためのディレクトリを作成します。 (例: BI4Database)
- このディレクトリにナビゲートし、以下のコマンドを実行します。dbinit BI4_CMS.dbdbinit BI4_Audit.db
- IMPORTANT: デフォルトの 「dba」ユーザーパスワードを変更することを強く推奨します。変更にはこれらのコマンドを実行します。
dbisql -c "START=dbeng12.exe;DBF=BI4_CMS.db;UID=dba;PWD=sql" ALTER USER DBA IDENTIFIED BY bobjsql2014 dbisql -c "START=dbeng12.exe;DBF=BI4_Audit.db;UID=dba;PWD=sql" ALTER USER DBA IDENTIFIED BY bobjsql2014
これらのコマンドで、デフォルトの「dba」パスワードをCMS もAudit データベースも「sql」から「bobjsql2014」に変更しています。データベース毎にパスワードを変えることも、好きなパスワードを選択することもできます。
さて、2つの空のSQL Anywhere データベースができました。BOBJ インストールの間、適切なオブジェクとともに追加されます。
システムサービスの定義
Windows
コマンドラインユーティリティを使用するのがシステムサービスの定義する一番簡単な方法です。
- コマンドプロンプトを開きます。
- CMS と Audit データベースを作成したディレクトリにナビゲートします。
- 以下のコマンドを実行します。dbsvc -t Network -s Automatic -as -i -sn "SQL Anywhere - BI4_SQLA_DB" -y -w "BI4_SQLA_DB" "C:\Program Files\SQL Anywhere 12\Bin64\dbsrv12.exe" -n BI4 -x tcpip(port=2638;DoBroadcast=NO;BroadcastListener=NO) "C:\BI4Database\BI4_CMS.db" "C:\BI4Database\BI4_Audit.db"
- コンピューターを再起動します。
同じタスクを管理ツールである Sybase Central を使用してもできます。
Unix
データベースを起動させるスクリプトを作成します。
- ターミナルを開きます。
- CMS と Audit データベースを作成したディレクトリにナビゲートします。
- 以下のコンテンツでスクリプトファイル 「sqlanywhere_startup.sh」 を作成します。dbspawn -f dbsrv12 -gk all -n BI4 -x "tcpip(port=2638;DoBroadcast=NO;BroadcastListener=NO)" "/home/bo4user/BI4Database/BI4_CMS.db" "/home/bo4user/BI4Database/BI4_Audit.db"
- SQLA のインストールでは、もう一つのスクリプトファイル 「/opt/sqlanywhere12/bin64/sa_config.sh」 - を作成します。このスクリプトは、必要な環境変数を設定するため、 「sqlanywhere_startup.sh」を実行する前に実行する必要があります。
- データベースのスタートアップスクリプト 「sqlanywhere_startup.sh」を実行します。
オプショナルで、OSがブートする際に、「sa_config.sh」および「sqlanywhere_startup.sh」の両方とも設定することができます。このタスクを遂行するプロセスは、Unix のディストリビューションに依存します。
BOBJ CMS からSQLA データベースへの接続
BOBJ の CMS は、SQLA データベースへのODBC 接続を必要とします。これを遂行するには、以下が必要です。
- SAP SQL Anywhere クライアントソフトウェアを BOBJ CMS マシンにインストールします。
- それぞれのデータベースに、システム ODBC データソース名を作成します。
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SAP SQL Anywhere クライアントのインストール
必要なコンポーネントは、SQL Anywhere クライアントのインストールに含まれている SQLA ODBC ドライバーです。
こちらからダウンロードしてください。
SQLA クライアントを必ず
BOBJ CMS と同じマシンにインストールしてください。SQLA クライアントをWindows にインストールするには
このドキュメントを参考にしてください。
システム ODBC データソース名を作成する
BOBJ CMS は、SQLA データベースへの接続を必要とします。これは、ODBC 経由で行われます。データソース名 (DSN) を以下のように作成します。
Windows
- Start > Administrative Tools > Data Sources (ODBC) をクリックしてODBC Administrator を開きます。
- System DSN タブに移り、Add ボタンをクリックします。
- 「SQL Anywhere 12」をドライバーのリストから選択し、 Finish ボタンをクリックします。
- SQL Anywhere のODBC 設定ダイアログが表示されます。以下の値を入力します。
- ODBC タブ内で
- Loginタブ内で
- User ID: dba
- Password: bobjsql2014 (あるいは、上で説明したとおり、好きなパスワードを選ぶこともできます。)
- Action: Connect to a running database on another computer
- Host: SQL Anywhere データベースサーバーがインストールされたコンピューター名または IP アドレス
- Port: 2638
- Server name: BI4
- Database name: BI4_CMS
OK をクリックして変更を適用します。オプションとして、ODBC タブに戻り、接続をテストすることもできます。Audit データベースも同様のステップで設定します。ただし、以下の2点の違いに注意してください。
- ODBC tab: data source name は、「BI4_Audit」になります。
- Login tab: database name は、 「BI4_Audit」になります。
これで、BOBJ インストレーションプログラムに提供できるシステムODBC DSN ができました。
SAP BusinessObjects BI Platform セットアッププログラムの実行
Windows
- セットアッププログラムを実行して、インストールウィザードの最初のいくつかのステップを進みます。BOBJ データを格納するデータベースの選択を求められます。「Configure an existing database」を選択します。
- Next をクリックすると、CMS データベースタイプを聞かれますので、「SAP SQL Anywhere using ODBC」を選択します。
- Next をクリックして、Audit データベースタイプも同じものを選択します。
- CMS レポジトリデータベースの設定を求められるまでインストールウィザードを継続します。以下の値を入力します。
- DSN: BI4_CMS
- User name: dba
- Password: bobjsql2014
- Next をクリックすると、Audit データベースの設定と同様のダイアログが表示されます。以下の値を入力します。
- DSN: BI4_Audit
- User name: dba
- Password: bobjsql2014
- Next をクリックして、最後までインストールウィザードに従って進めます。
セットアッププログラムが終了すると、BOBJ CMS は他のマシンで稼働しているSQL Anywhere のCMS とAudit データベースを使用していることになります。追加の管理タスクを実行したい場合は(例.: バックアップスケジュールとイベント)、ビジュアルな管理ツールである Sybase Central を使用して、どちらのデータベースにも接続できます。前に作成した ODBC DSN を使用して、データベースに接続します。
SAP SQL Anywhere に関する詳細は、ページ <英語> を参照してください。
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