Technology Blogs by Members
Explore a vibrant mix of technical expertise, industry insights, and tech buzz in member blogs covering SAP products, technology, and events. Get in the mix!
cancel
Showing results for 
Search instead for 
Did you mean: 
Mino
Active Contributor
先日、SAP Cloud ALM の Operations についての記事を書きました。

もうひとつ、導入時に使う Implementation の機能もなかなか素敵なので、今回はそちらをご紹介したいと思います。

この記事は chillSAP 夏の自由研究2021 の研究成果として書いています。

検証環境には少しの設定しかできていないので、実際の管理画面については、こちらのプレイリストにある短い動画を見ていただく方が、イメージ持ちやすいかもしれないです。

こちらの記事では、どこまで日本語で表示できるのかなど、使う場合のイメージをポイントを絞ってお伝え出来たらと思います。

 

その1:タスク管理ができる


まずはプロジェクトの設定で、どのタスクテンプレートを使うかを設定します。

そうすると、それぞれのSAP Activate 方法論で定義されているタスクが、自動でタスク管理アプリに設定されます。

現時点で設定できるのは、S4HCのpublic、EX、privateのコンバージョンか新規導入、採用から退職(Success Factors 導入用?)でした。


 

プロジェクトの設定後、タスク管理にタスクが表示されます。


ここに、担当者や期日を設定して、ステータス管理していくことができます。
WBS代わりに使えそうな気配がします。


 

タスクの詳細に進むと、Roadmap Viewerに記載されている、タスク概要を確認することができます。Roadmap Viewer と同じく、各アクセラレータ(関連資料)へのリンクもあります。便利。


はい、見ての通り、ここで惜しいのは、タスクタイトルと、説明の記述が英語だということです!

Private Editonの場合、元になるRoadmap Viewerもまだ英語なので仕方がないのですが、Public Edition は Roadmap Viewerにせっかく日本語があるのに、ALMでは英語で表示されていまいます。惜しい…

とはいえ、実際のS/4HANA Cloud 導入プロジェクトのWBSを作るときには、

  • Roadmap Viewer からダウンロードした標準のWBS(Excelファイル/英語)を元にして作っていた

  • もともとタスクのタイトルだけでWBS管理(Excelからタスク詳細は見れないので)

  • 標準で用意されているタスクは英語のままで使っていた(追加するタスクは日本語で表記)

  • S4HCのプロジェクトの場合、Q-Gateを通すために、英語版のWBSも用意しなきゃいけない


という感じだったので、思い切ってALMをプロジェクトのWBSとして使うのも、ありかもしれません。

 

タスク管理には、カスタムタスクを追加することも可能です。これは日本語で行けます。

もし、テンプレートタスクが今回のプロジェクトに不要なタスクであれば、「関連なし」に設定します。

タスクによっては、設定機能へのリンクもついており、ここから飛べて便利です。

 

事前定義された概要ダッシュボードでは、タスクの進捗状況や、自分に割り当たっているタスクを確認できます。


 

その2:スコープと要件を管理できる


S/4HANA Cloud のプロジェクトでは、スコープアイテムと呼ばれているシナリオごとに、今回実装対象にするかどうかを判断して、有効化していきます。

ALM上でも、プロセス管理アプリから、プロジェクトの範囲(スコープ)を設定することができます。

 

その後、Fit to Standard ワークショップを通じて、それぞれのシナリオの標準プロセスをユーザと確認していきます。

ここで発生した要件を、シナリオごとに、ALM上で管理できます。


それぞれの要件は、承認してプロジェクトタスクに追加したり、今回実施しないのであれば「未計画」に設定したりできます。

タスクとして追加した後は、タスク管理の中で、実装を管理していくことになります。

追加要件の状況を共有できて、なかなか良さそうです。
その1のタスク管理に載せたダッシュボードの右下にも、要件ステータスとして表示されます。

ExcelでのBacklog一覧管理から、ALMでの運用に切り替えることができそうです。

 

その3:テスト管理ができる


テスト管理機能では、マニュアルでのテストシナリオと、自動化ツールで実施するテストシナリオの両方を管理できます。

マニュアルテスト管理


まず、テスト準備アプリでテストのステップを記述し、準備済ステータスにすると、テスト実行アプリに実行結果を記録していくことができます。

テストステップのタイトルは、ビジネスプロセスフローのアクティビティから自動で生成することができます。(残念ながらここも英語ですが…)
その下に、詳細なステップと、予想される実行結果を記載して準備します。

こちらはテスト実行アプリです。実行結果を管理できます。

テスト実行の概要画面を見ると、どのケースがどこまで進んでいるか確認できます。


また、テスト管理のダッシュボードでも全体の状況を分析できます。

検証環境にはたくさんテストケースを設定しておらず見栄えがしないので、ダッシュボードのイメージはぜひこちらの動画(4:00くらいから)をご覧ください。


自動化テスト管理


S4HCのテスト自動化ツールとの連携を設定したい場合は、こちらを参考に設定できます。

  1. S4HCで通信シナリオを設定する(受信ユーザの設定が必要)

  2. SAP Cloud ALM のランドスケープ管理にテストシステムを設定する。エンドポイントに、1で設定した受信ユーザのIDとパスワードを設定する


設定後は、テスト準備アプリの「自動テストケース同期」ボタンをクリックすることで、スコープが一致するテストケースが読み込まれます。

事前設定として、先ほどご紹介したプロセス管理のアプリで、対象のスコープアイテムを範囲として設定済みであることが前提です。


こちらの自動テスト連携、残念ながら、カスタムで作成したテストケースの連携にはまだ対応していないそうです(リリース予定はあり)。現在は、SAPが事前定義したテストシナリオだけが連携できます。

実際のプロジェクトで事前定義シナリオだけでテストを完了することはないと思いますので、更新が待たれます。

また、Tricentis Cloud など、ほかのサードパーティ製のテスト自動化ツールとも連携できるようです。

自動化テストでの管理イメージはこちらをご覧ください。



マニュアルテストも自動化テストも含めたテスト全体について、実行概要画面やダッシュボードで進捗状況を把握でき、ドリルダウンすれば個々のテストシナリオの状況も把握できます。

Excelのテストケース一覧にステータスを更新して管理する必要がなくなりますね…

 

まとめ


SAP Activate にかっちり従って実装する、S/4HANA Cloud のプロジェクトでは活用の機会がありそうだなと思います。オンプレで自由度が高く色々やるプロジェクトだと、難しいかもしれません。(そもそもタスクテンプレートは RISE with SAP Privateになってしまうし)

また、この記事の裏テーマとしては、ALMの活用を通じて、Excelを使ったプロジェクト管理作業を撲滅できないか考えていました。なかなか期待が持てる検証結果だとおもっています。

そのために、タスク内容の日本語対応など、ますますユーザに優しいアップデートがあることを期待しております。

 
Labels in this area