Enterprise Resource Planning Blogs by SAP
Get insights and updates about cloud ERP and RISE with SAP, SAP S/4HANA and SAP S/4HANA Cloud, and more enterprise management capabilities with SAP blog posts.
cancel
Showing results for 
Search instead for 
Did you mean: 
はじめに
SAP S/4 HANA systemのupgradeを検討される際に、
ダウンタイムが懸念となっているお客様もいらっしゃるかと思います。
これまでにもSAPでは様々なDowntime短縮solutionを提供してきましたが、
今回はその中でも最新のsolutionであるZero Downtime option(ZDO)をご紹介致します。

Zero Downtime Optionとは

  • 標準upgrade toolであるSUM(Software Update Manager)の新たなoptionです。

  • technical downtimeに必要なのは一度の再起動になります。現存するsolutionで最もdowntimeを短縮するsolutionです。

  • SAP S/4 HANAのupgrade及びFPS/SPS適用に利用できます。ただし、Upgrade PATHに制限があります。System Conversionには対応していません。(note2707731

  • service based pilot projectのみでの提供の為、SAPの有償サービスが必須です。


 

今回のblogでは、ZDO特有のBridgeという仕組みについて、技術的な背景をご説明します。


 

SAP S/4 HANA systemのupgradeにおいてSUMでは、大きなカテゴリとして「Extraction」, 「Configuration」, 「Checks」, 「Preprocessing」, 「Execution」, 「Post processing」
の順にステップを進めていきますが、これは、Standard optionもZDOも同じです。
ZDOにおけるDwontime短縮を実現するkey technologyは、Bridgeと呼ばれる仕組みで、
これにより、これまでtechnical downtimeとなっていた処理を、
Uptimeで処理できるようになりました。

 


SUMのStandard optionでもそうですが、「Preprocessing」までは、
主にSUMでは、エンドユーザーがトランザクション処理をする既存Schemaとは別に、
Shadow Schemaを設けて、Upgradeの処理をします。
「Execution」になると、SUM側で既存SchemaをUpgrade処理するのですが、
この際、エンドユーザー側がアクセスするSchemaを設けて、
「Execution」中も、エンドユーザーに引き続きアクセスできるようにした仕組みがBridgeです。

下図のV1はUpgrade前のreleaseの状態、V2はUpgrade後のreleaseを示しています。
technical downtimeである、再起動までは、V1の状態(Upgrade前のreleaseの状態)で、エンドユーザがアクセス可能です。
Bridgeへの切り替えの際は、既存のAPサーバを引き続き使用するため、エンドユーザのログオフは発生しません。
DBの接続先のみが切り替わります。

このBridgeの仕組みのおかげで、techinical downtimeは、release切り替えの一度の再起動関連のphaseのみとなり、劇的なtechnical downtimeの短縮を実現しています。


ZDOのProjectは、まずは、お客様の環境におけるUpgradeの要件を元に、Product側の承認を得た上で、PoCを計画するところから始まりますが、通常のUpgrade Projectと比較すると、より準備や計画、追加のapplication testに時間と工数をかける必要があります。

その他、ZDOの基本的な制約事項については、冒頭に紹介したnote2707731に記載されていますので、ご参照ください。

 

まとめ
今回は、SAP S/4 HANA UpgradeにおけるZDOのご紹介と
その中でも特にkey technologyであるBridgeという仕組みの技術背景に関して、
ご説明させて頂きました。
ダウンタイムが課題とならないお客様に関しては、SUMのstandard optionが引き続き推奨されるoptionとなりますが、
ZDOはダウンタイムが課題となってしまうようなお客様向けの特別なoptionです。
Service based pilot projectのみでの提供の為、ZDOのご利用には、
有償のSAPサービスをご依頼いただくことが必須となっており、
ZDOをご検討される際は、SAPへのサービス依頼をお願いします。
弊社のプレミアムエンゲージメントサービスでは、
ZDO readiness checkといった前提条件確認やZDO PoC計画/実行支援、ZDO project支援などZDOに対応したSAPサービスを提供しておりますので、是非、ご活用ください。