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SAP Solution Managerは、序序にITのライフサイクル管理ソリューションとして認知されつつあります。そして、この度、SAP Solution ManagerがITの戦略から運用まで広範囲に及ぶ15のシナリオでITIL v3の認証を得て、文字通り世界最高水準のIT管理ソリューションとして認証機関より認められた事を報告します。

 

ITILは日本でもある程度名前が通ったIT管理方法論ですが、古くは1980年台イギリスのサッチャー時代にITの管理手法のベストプラクティスを収集し、これを世の中の財産としてまとめ、発展させたものだそうです。日本でもSAPユーザー会で三井金属鉱業の三井一夫様の講演で、次の様な一節がありました。「ITILの存在を知り、それまでの自社の攻めるHelpdeskの考えの自己流なところを大きく見直し改良を重ねITILを手本として取組んだ。」

但し、ITILのトレーニングを日本でも数多く行っている日本クイントhttp://www.quintgroup.com/jp/ によると、日本ではITILの資格者が多いものの、ITサービスベンダーに偏っているのが実情だそうです。本来事業を行う企業のIT部門がビジネス連動型ITの実現のために取り入れるのが欧米スタイルなものの、日本の実情はちょっと解釈が異なってITサービス業の付加価値向上のために主に取り入れられたようです。

さて、ITILにて認定の話に戻ります。下記ITIL認証機関であるピンクエレファントにてSAP Solution Managerが最高位にランクされました事こちらでご覧頂けます。

http://www.pinkelephant.com/PinkVERIFY/PinkVERIFY_2011_Toolsets.htm

ITIL認証を受けた15のシナリオは下記のITストラテジ立案からオペレーションまでのフェーズの黄緑色の15シナリオです。IT管理ツールというと、ジョブ管理、リソース・キャパシティ管理などをすぐ思い浮かべると思いますが、問題解決までの時間を短縮したり、ITのサービスレベルを向上しビジネスに利益をもたらすものであったり、環境変化に機敏に対応するための道具である必要があります。ITILは従って戦略立案~方法論設計~移行~運用 の段階に渡り方法論を展開していて、SAP Solution Managerではサービス開発中を含めこれらを包含したソリューションの提供をします。

SAPのDavid Birkenbachからも解説のブログが出て対象15シナリオ解説がありますのでご紹介します。

http://scn.sap.com/people/david.birkenbach/blog/2013/05/23/sap-solution-manager--itil-pink-verified?...

日本の企業IT導入はERPが常識になったものの、どうそれを企業価値やビジネスのメリットにつなげていくかは途上のケースが多く見られます。 インメモリ、モバイル、クラウドなど新技術がニュースになる中、実はまだまだ改良・発展の余地が大きいIT組織作り・方法論などの基礎体力充実の領域も、日本にとって楽しみな分野であります。