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本ブログシリーズでは、SAP S/4HANA(以下、「S/4」) とSAP Datasphere (以下、「Datasphere」) とのデータ連携の設定について解説します。

今回はDatasphere で「データフロー」を作成する手順について解説します。

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  データフローはDatasphere のETL機能です。データを抽出(Extract)して変換(Transform)してローディング(Load)するデータ連携機能です。

 

1. データフローの作成

メニューの「データビルダ」を選択し、「フロー」タブを選択した後、「新規データフロー」をクリックします。

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 左メニューの「ソース」を選択し、S/4の「接続」から接続からインポート」ボタンをクリックして検索画面を表示します。

※ データビルダで展開表示されるCDS View の数は上限があり、全てのCDS View が一覧表示されません。この手順で目的のCDS View を検索し、選択する必要があります。

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検索画面ではCDS View名を指定し、目的のCDS Viewが見つかったらチェックボックスをチェックして次へ進みます。

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ちなみにここで指定するCDS View 名はリモートテーブルで指定するCDS View 名 とは違うので注意してください。

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内容を確認して「選択を追加」ボタンをクリックします。

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S/4システムのCDS View に対して「ラベル」が作成されました。これはリモートテーブルのようなオブジェクトではないので注意してください。「データプレビュー」ボタンをクリックするとリモートのデータが参照可能です。

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続いて、このリモートソースのデータを格納するための「ターゲットテーブル」を作成します。図のように「テーブルを追加」ボタンをクリックすると、ソースのテーブルの項目(列)と同じ項目から構成されるターゲットテーブルを作成します。

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ターゲットテーブルに対してビジネス名と技術名を付けて、「テーブルを作成して配置」ボタンをクリックしてデプロイします。確認画面が表示されるのでそのまま進んでください。07.png

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ターゲットテーブルが作成されました。

参考までに下記のような定義のターゲットテーブルが作成されました。

リモートテーブルとの違いはビジネス名を自動的に付加することができず、技術名と同じ項目名がビジネス名に付けられます。ビジネス名は変更可能です。

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このタイミングでターゲットテーブルに対してデータをロードする際、「データを全削除する」ために「TRUNCATE(削除)」を指定します。「APPEND(追加)」や「DELETE(削除)」も選択可能です。

※ TRUNCATEはデータベース内で更新ログ(REDOログ)を作成せずに高速にデータ削除する方法です。

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キャンバスの空白の部分をクリックして、データフローに対して名前を付けます。

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命名したら、設定を保存後、デプロイしてください。

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デプロイが完了したら、画面左上のメニューから「実行」ボタンをクリックしてデータフローを実行します。 

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「リフレッシュ」ボタンをクリックしてステータスが完了したらターゲットテーブルの「データプレビュー」ボタンをクリックしてデータがロードされているかどうか確認します。

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2. データフローのスケジュール実行の設定

データフローはスケジュール実行することができます。

データフローの設定画面にて、「スケジュールを作成」を選択します。

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1時間毎にスケジュール実行する設定例は下記の通りです。

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スケジュールの設定情報や実行ステータスは「データ統合モニタ」の「フロー」タブで確認することができます。

※ このデータ統合モニタからデータフローのスケジュールを作成することも可能です。

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ちなみに「複製フロー」という機能も「データフロー」と同様にCloud Connector 経由でのデータ連携になります。「複製フロー」は下記のブログを参考にしてください。

複製フロー解説シリーズ : 複製フローの概要 

設定は以上です。