SAP Conversational AI(以下 CAI) を利用したチャットボットの作成と実際に CAI を利用したお客様の事例を下記5つのブログ投稿で紹介していきたいと思います。
- <このブログ投稿>作成するチャットボットの概要説明と必要な準備
- チャットボットの作成: ステップ1(ボットの作成、インテントやエンティティの作成)
- チャットボットの作成: ステップ2(スキルの作成)
- チャットボットの作成: ステップ3(チャットのテストとログの紹介)
- CAI を利用したお客様のプロジェクト事例
これら5つのブログ投稿により、実際に CAI のチャットボットを自身で作成し、CAI でできることのイメージができ、さらにいくつかの活用事例を知ることにより、自社での活用する際のヒントになるのではないかと思います。
この最初のブログ投稿では、こらから作成方法を説明するチャットボットの概要説明と必要な準備について記載していきたいと思います。
これから作成するチャットボットの概要説明
今回は、CAI を利用して翻訳を実行させる簡単なチャットボットを作っていきたいと思います。
完成したチャットボットのイメージは下記です。

CAI と連携する他アプリケーション(API)との関連図は下記になります。

このように、CAI は翻訳を実行するために、
SAP Translation Hub の API を利用します。CAI から直接 API にリクエストを出して、結果を受け取り、チャット上に表示することができるため、特に Node.js アプリケーションなどでミドルウェアを開発して連携する必要はありません。
尚、チャット自体は CAI のプラットフォームで実行し、他のチャットアプリ(Line や Slackなど)に接続はしません。
チャットボット作成にあたっての準備
これ以降のブログ投稿で説明するチャットボットを作成するために、下記準備を整えておいてください。
- SAP Conversational AI のサイトにログインしてボットの作成ができる状態
- SAP Translation Hub の API Key の取得
SAP Conversational AI のプラットフォームにログインしてボットを作成するには、この
サイト (
https://cai.tools.sap/)でログインできる必要があります。ログインするには、SAP ID の作成が必要になります。まだ ID を取得してないかたは、上記サイトから SIGN UP を実行して登録してください。
ログインできるようになると、下記のような画面が表示され、“NEW BOT” ボタンをクリックすることによってチャットボットを作成することができます。

SAP Translation Hub の API Key は、こちらの
サイトに行き下の画面のように “Show API Key” ボタンを押し、API Key を表示できる状態にしておいてください。

まとめ
このブログ投稿では、これから作成するチャットボットの概要とそのために必要な準備について記載しました。どういったチャットボットを作成するのかのイメージがつかめたと思います。
後続のブログ投稿では実際にブログを作成する手順について解説していきますので、そちらのほうも参照してみてください。
後続のブログ投稿