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SAP HANA Cloud Platform (HCP) 上で行うハンズオンをいくつか準備しました。

クラウドでのアプリ開発: SAP Web IDE on HCP ハンズオン - まとめ

 

まずは、開発に入る前の環境設定からはじめましょう。

 

 

準備 1. Google Chrome ブラウザの確認


 

ハンズオン演習では Google Chrome ブラウザを使用します。 Google Chrome ブラウザをインストールしていない方はインストールしてください。

ダウンロードリンク: Chrome ブラウザ

 

ブラウザの言語設定を日本語にします。右上の設定アイコンから Settings を選択。この画面が日本語になっている場合は日本語設定になっていますので、次の準備2へ進んでください。



次の画面で一番下のリンク Show Advanced Settings... を選択



日本語に設定します。



 



準備 2. SAP Community Network (SCN) のユーザ登録


 

SAP HANA Cloud Platform (HCP)クラウド環境へのアカウント登録はいろいろなチャネルからできますが、お勧めはSCN からです。SAPの何らかのシステムでユーザ登録すると IDが ID Provider で一元管理されているので、追加サービスを登録・有効する形式で利用できるようになります。

 

SCNやSAP Service Market Placeやsap.com で既にユーザ登録されている方、SAP社員(I******)、SAPパートナーさん(S*******)は既にユーザIDを持ってますので、お持ちののIDでログインしてください。SAP初デビューの方は、まず SCN で ユーザ登録してください。無料です。

 

SAP 初デビューの方: http://scn.sap.com のヘッダに Join us のリンクからユーザ登録します。



SCN IDをお持ちの方は、準備3へ進んでください。

 



準備 3. SAP HANA Cloud Platform (HCP) のサービス有効化


 

http://hcp.sap.com  の右上 Launch HCP リンクから SCN に登録した ID でログオン。



 

有効化の確認画面がいくつか出てきますので、確認して先に進みます。

 

HCP はクラウド上での開発環境、アプリ実行環境、管理環境のいわゆる PaaS (Platform as a Service) と言われるものです。

トライアル環境は無料で使用できますが、本稼動用途としては使用できませんので注意してください。

 



準備 4. SAP HANA Cloud Platform Cockpit


 

ログオンできると SAP HANA Cloud Platform Cockpit の画面が表示されます。アドレスをブラウザにブックマークしましょう。

アドレスはaccount.hanatrial.ondemand.com アカウント名の後ろにもtrial がついています。トライアル環境はヨーロッパのデータセンターで提供されています。

 

Cockpit は貴社クラウド管理者が使いますので、アプリ開発者が本稼動で使う事はありません。今回はトライアル環境ですので自分で管理者のタスクも行います。

 

用語: アカウント - HCP でのアカウントはクラウド上の貴社のインスタンスと捉えてください。ユーザIDではありませんので注意。

用語: メンバー   - メンバーがユーザIDに相当するものです。貴社の1アカウントに複数メンバーを登録して利用します。

今回はトライアル環境ですので、1アカウント=1メンバー の設定で利用します。



左の サービス(Services) メニューからどんなサービスがあるか見てみましょう。この例では27のサービスがあります。



ここからクラウド上で使えるサービスを選んで登録すると直ぐに利用できます。開発用のトライアルなの全サービスは提供されていませんが、ポータル、モバイル、データ連携のサービスなどが使えます。今回はアプリ開発だけなので追加のサービスは有効にしません。



準備 5.データソース登録 - northwind


 

ブックマークに登録しておいた、SAP HANA Cloud Platform Cockpit をオープンします。


アプリを開発する前にテストで使うデータソースのサイトを登録します。Destination メニューですが、バックエンドシステムやサービスのエンドポイントと思ってください。SAP ERP をご存知の方は ABAP システムの SM59 と思ってください。 今回はインターネット上にある Northwind というODataデモサービスを使います。


Destination -> New Destination



以下を入力してください。Proxy Type に Internet と OnPremise があるのに注目。社内のERPシステムに接続する場合は OnPremise、社外のサービスの場合はInternet を選択します。




































Parameter Value
Name northwind
Type HTTP
Description Northwind OData Service
URL http://services.odata.org
Proxy Type Internet
Authentication NoAuthentication

右下の New Property から以下のプロパティを追加します。
























Additional Properties Value
WebIDEEnabled true
WebIDESystem northwind
WebIDEUsage odata_gen

最後に保存(Save)を忘れずに。






準備 6.Gateway デモ・サーバにアカウント登録


 

社内にERPがある場合は、バックエンドERPからデータ取得したり、データ登録、変更できますが、ここでは Gateway のデモ・サーバを使います。

Gateway は ABAPサーバで OData サービスをハンドリングします。SCN メンバー用にデモ・サーバーがありますので、まずはこのES4にユーザ登録します。

 

SAP Gateway Demo System

Sign up and get started with the SAP Gateway - Demo Consumption System -> この中から Sign Up here! のリンクを選択。

必要な情報を入力すると、ユーザIDとパスワードがメールで送られてきます。

 

パスワードを変更したい場合は、

https://sapes4.sapdevcenter.com/sap/bc/gui/sap/its/webgui で ES4 にログインする時に Change Password を選択します。



過去にユーザ登録していて、パスワードを忘れてしまった場合は、同じく Sign up here! からパスワードをリセットできます。



準備 7.データソース登録 - ES4


 

準備 5. のデータソース登録手順と同じように ES4 のGateway デモサーバを登録します。

































Parameter Value
Name ES4
Type HTTP
Description ES4
URL https://sapes4.sapdevcenter.com:443/sap/opu/odata
Proxy Type Internet
Authentication NoAuthentication

右下の New Property から以下のプロパティを追加します。




























Additional Properties Value
sap-client 800
WebIDEEnabled true
WebIDESystem ES4
WebIDEUsage odata_abap, dev_abap,ui5_execute_abap

最後に保存(Save)を忘れずに。






準備 8.SAP Web IDE 開発ツール起動


 

SAP HANA Cloud Platform Cockpit の左、登録(Subscription) メニューから 開発ツールSAP Web IDE を起動します。



Open SAP Web IDE のリンクを選択。



初回の起動にはライブラリー群をダウンロードするので1分ほどかかります。2回目からはキャッシュされているので起動は早くなります。


以下の Tips and Tricks のポップアップ出てきたら起動完了です。 Close してください。



この SAP Web IDE もブラウザのブックマークに登録しましょう。今後の開発作業は SAP Web IDE から行います。管理者としての Cockpit での作業はこれで終了です。管理者の作業としては、サービスの有効化、Destination の登録、開発者および本稼動ユーザのユーザ登録が主な作業です。今回はトライアル環境ですので、開発者および本稼動ユーザのメンバー登録はありません。1トライアルアカウントにつき1メンバーです。







 

これで準備完了。次は本題のアプリ開発です。

SAPクラウド演習1. ノンプログラミングでアプリを作ってみよう!Part 2.

 


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