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本ブログシリーズはSAP Analytics CloudのPlanning機能をこれから学ぶ方を対象とし、予算計画などの一連の予算管理業務に必要なSAP Analytics Cloudのそれぞれの機能の特徴や要点をご紹介します。
※機能の詳細ついてはSAP Help Portalを参照ください。
※ SAP Analytics Cloudは、四半期に１度のペースで製品のバージョンアップが実施されます。そのため今後のバージョンアップにより、本ブログで紹介する画面キャプチャや、操作が異なる可能性があることをご了承ください。（本ブログは2024年5月に作成しています。）
本ブログでは、SAP Analytics Cloudにおけるコメント入力をご紹介します。
目次：
- SAP Analytics Cloudにおけるデータコメント
- ストーリーコメント
- データポイントコメント
- ディメンションコメント
- 終わり
SAP Analytics Cloudにおけるデータコメント
SAP Analytics Cloudのデータコメントでは、３つのコメントタイプが提供されています：
- ストーリーコメント：ユーザーがストーリー内の特定のページやウィジェットにコメントを追加できる機能です。特定のページやウィジェットで直接的にインサイトをディスカッションし、質問と回答のやり取りをするためのインタラクティブな手段を提供します。
- データポイントコメント：テーブル内の特定のデータポイントに注目し、ユーザーが個々のセル値にコメントを追加できる機能です。 特定のデータポイントに対するコンテキストや説明を提供し、データのコンテキストに沿った、インサイトに関するディスカッションを行います。
- ディメンションコメント：特定のディメンションにコメントをつけることを可能にし、データポイントコメントと比較して、より広範なコンテキストを提供します。
必要となるライセンス
コメント入力機能はプランニングライセンス(SAP Analytics Cloud for planning, predictive edition)は不要で、 基本のBIライセンス (SAP Analytics Cloud for business intelligence, predictive edition) で利用できる機能です。詳しくはSAP Help Portal：分析モデル用の機能 (ライセンスタイプ別)をご参照ください。
ストーリーコメント
SAP Analytics Cloudでは、ストーリーの特定のページやウィジェットにコメントを追加することが可能です。これにより、他のユーザーがあなたのコメントに返信したり、「いいね！」をすることができます。
利用方法
ストーリーページタブでのコメント作成
ストーリーページにコメントを追加するには、ページタブバーでドロップダウンメニューを選択し、「コメント」→表示されたボックスにコメントを入力します。
ウィジェットでのコメントの作成
ウィジェットに新しいコメントを追加するには、ウィジェットを選択し、「その他のオプション」→「追加」→「コメント」をクリックします。表示されたボックスにテキストを入力できます。
コメントの共有
ストーリーがチームの特定のメンバーが共有された場合、@マークで他のメンバーをメンションすることが可能です。
ビューモードでのコメントの確認
ユーザーがストーリーのチャートやその他のウィジェットを変更する権限がなくても、他の要素に対するコメントを追加してチームと重要な情報を共有することができます。コメントを作成すると、システムはそれにスレッド番号を割り当て、ビューモードでコラボレーションエリアの右側に表示します。
コメントの編集及び履歴の確認
コメントポップアップでは、以前のコメントに返信することができ、新しいコメントはスレッドに追加されます。また、コメントに「いいね」をつけたり、コメントを入力した場合は削除することができます。
注記と制限
- SAP Analytics Cloudは、特定のページタブやウィジェットに最大200のコメントを保存でき、自動的にスレッドに分類し、日付順に番号を付けます。
- 入力コントロールがあるウィジェットにはコメントを追加できません。
- ストーリーコメントは最大 10,000 文字まで入力できます。
データポイントコメント
データポイントコメントは、特定のデータポイントにコメントを追加する機能です。ディメンションの組み合わせで定義されたメジャーの数値とセットで管理され、コメントポップアップ内で編集を行い、履歴として管理されます。テーブル上には最新のコメントのみが表示され、コメントウィジェットで表示することも可能です。対応するメジャーに数値が入力されていない場合は、データポイントコメントを入力することはできません。
また、そのコメントはデータポイントのアクセス権に基づいて管理されます。例えば、特定の地域に関するデータのみを表示できるユーザーがコメントを追加した場合、そのコメントは同じ地域のデータを表示する権限を持つ他のユーザーにのみ表示されます。アクセス権がないユーザーは、コメントを見ることができません。
データポイントのコメントはモデルに関連付けられており、同じモデルを使用して作成された新しいストーリーやアプリケーションで、すべてのコメントを見ることができます。
利用方法
コメント機能の有効化
データポイントコメントを作成するには、事前に該当のウィジェットのビルダパネルで「データポイントコメントを許可」にチェックを入れる必要があります。
データポイントコメントの作成
次に、セルを選択し、「データポイントコメントを追加」をクリックします。表示されたボックスにテキストを入力できます。
注記と制限
- モデルごとに最大3000件（設定可能）のデータポイントコメントスレッドと、各スレッドに100件の返信を残せます。
- ユーザーは各コメントに最大10,000文字を入力できます。
- コピーによるバージョン作成では、新しいコピーされたバージョンにコメントは含まれません。
ディメンションコメント
ディメンションコメントは、データの特定の部分に対するテキストベースの説明を提供する機能です。これは、行ディメンションやフィルタに基づいて管理され、テーブル上のセルとして表示されます。ユーザーは、直接セルで編集やペーストが可能です。これにより、データの特定の部分に対する追加情報や説明を提供することができます。
利用方法
ディメンションコメントの作成
列軸で指定されたディメンションのメンバーセルを選択し、右クリックして「クライアント計算の追加」→「ディメンションコメント」を選択します。
ディメンションコメントの表示
ディメンションコメント列は、行とメジャーの間に最初の列として表示されます。
注記と制限
- ディメンションコメントは、最適化プレゼンテーションオプションが有効化されたテーブルでのみサポートされます。
- 混合モデルやライブデータモデルからはディメンションコメントを追加できません。
- ロールベースのデータセキュリティやデータアクセス制御は、ディメンションコメントには適用されません。
- ディメンションコメントの最大文字数は255文字です。
終わり
今回はコメント入力機能のご紹介でした。SAP Analytics Cloudは予算計画などの一連の予算管理業務に必要な機能を備えており、本ブログシリーズではそれぞれの機能の特徴や要点をご紹介しています。こちらのリンクからご参照ください。
