皆さん、こんにちは。
去年SAP HANA Cloudがリリースされてからお客様や技術者から様々な質問を受けています。その中でも、HANA Cloudは、分析基盤として様々なBIツールと接続することができるのか、といった質問を多くいただきます。SAP BOは言うまでもありませんが、サードパーティ製品はどうでしょうか。このブログポストではTableauとHANA Cloudとの接続について検証してみました。
#本文中のスクリーンショットには英語での表記がありますが、ご容赦ください。
#Access
English Version
#SalesforceとHANA Cloudの接続にご興味のある方は「
SalesforceにあるカスタムオブジェクトをSAP HANA CloudへSDIで連携する方法」もぜひご覧ください。
本検証の結論:
・TablaeuとHANA Cloudとの接続の設定方法はODBC接続とTableau標準のHANA接続と二通あり、どの方法でも接続ができます。
・HANA ViewをTableauで見せたい場合、ODBC接続が必須です。
ブログポストの構成:
1.ODBC接続
2.Tableau標準のHANA接続
使用した環境:
・Tableau Desktop無料トライアル版(Professional Edition 2021.1.2 )
・HANA Cloud無料トライアル版(QRC1 2021)
では始めましょう!※敬語省略
1.ODBC接続
1-1.最新版のHANA ClientをダウンロードしてTableauが入っているOSにHANA Clientをインストールする。
1-2.OSのODBCドライバー設定画面からODBCを設定する。
セキュリティの観点から"Connect to the database using TLS/SSL”にチェックを入れる

HANA Cloudのhost nameの確認方法:

1-3.コネクションテスト

ホスト名、ユーザ、パスワードが正しければ、接続が成功する。

1-4.TableauをHANA Cloudと接続する
Tableauを開いてODBCソースを選択する。

先ほど設定したODBCを選択する。

DBユーザとパスワードを入力してコネクションテスト

TableauがHANA Cloudのノード情報を取得するために数秒かかる。取得ができたら、サインインボタンを押下する。

1-5.HANA Cloudのデータを参照してみる
まず、HANA Cloudにある物理テーブルCUSTOMERSを参照してみる。(このテーブルはHDIコンテナーOMO_PROJECT_HDI_DB_1に格納されている)

それから同じHDIコンテナーにあるHANA VIEWを参照してみる。

問題なし!
2.Tablaeu標準のHANA接続
2-1.HANA接続設定
Tableauを開いてSAP HANAの接続を開く


2-2.HANA Cloudのデータを参照してみる
サインインした後、先ほどと同じくまずは物理テーブルを参照してみる。
問題なし。

HANA VIEW参照してみると、下記のように、VIEWが存在しないというエラーが出た。

SAP Note 2980910 – Enable graceful error handling for MDX statements from 3rd party analytics toolsを確認したところ、おそらくTablaeu標準のHANA接続では、MDXタイプのステートメントを発行されるようで、HANA CloudはMDXタイプのステートメントはサポートされないというのが原因のようです。
したがって、最初の結論を繰り返しますが、二種類の接続方法ともHANA Cloudと接続ができますが、HANA VIEWを使っている場合、今のところODBC接続が必須です。
とてもシンプルな検証でしたが、少しでも皆さんの役に立ったらいいなと思います。
ぜひHANA Cloudの無料トライアル版を登録していろいろ挑戦してみてください!
https://www.sap.com/cmp/td/sap-hana-cloud-trial.html
最後までご覧くださいましてありがとうございます。