Technology Blog Posts by SAP
cancel
Showing results for 
Search instead for 
Did you mean: 
atsushi_fukuchi
Advisor
Advisor
959

はじめに

このブログポストでは、2024Q2 QRCにてリリースされた、SAP Analytics Cloudのプレゼンテーションモードについてご紹介いたします。

SAP Analytics Cloudプレゼンテーションモードは、従来のSAP Digital Boardroomの主要機能を最適化ストーリーエクスペリエンスに統合したものです。これは、ストーリー、アナリティクスアプリケーション、SAP Digital Boardroom を統合した単一のプラットフォームを提供するという当社の継続的な取り組みを示しています。これらの機能を使用するための別ライセンスは必要ありません。

ただし、SAP Digital Boardroomの後継機能ではないため、既存のSAP Digital Boardroomプレゼンテーションからの移行機能は提供していません。また、SAP Digital Boardroomの機能のすべてがプレゼンテーションモードで利用できるわけではないことに注意してください。

 

SAP Analytics Cloud プレゼンテーションモードと

SAP Analytics Cloudプレゼンテーションモードの主要な機能は以下の通りです。

  • 1つまたは複数のストーリーからページをインポートしてプレゼンテーションを構成
  • トピック、サブトピックにページをグルーピングしてプレゼンテーションのツリー構造を作成するオプションを提供
  • ツールバーに表示するボタンや配置のカスタマイズ、フローティングツールバーの有効化などのユーザーエクスペリエンス設定
  • 従来のDigital Boardroomにはない新たなエクスペリエンスのサポート(コメント、ブックマーク、エクスポートなど)

 

これらの機能により、組織の360°ビューで意思決定を促進するプレゼンテーションを体験することが可能です。

それでは、この統合によるいくつかの新機能について見ていきましょう。

 

ストーリーページのインポート

編集モードで読み取りアクセス権を持つ他のストーリーからページを追加できる新しいオプションが追加されました。ページ タブ バーの [ページの追加] ボタン、またはアウトライン パネルのページ セクションの [+] をクリックすると、 [ストーリー ページをインポート] のオプションが表示されます。これにより、他のストーリーのページを自分のストーリーとして使用できます。

atsushi_fukuchi_1-1720420852482.png

ユーザーは、ターゲット ストーリーを選択した後、そのストーリーから一部のページ、またはすべてのページを選択できます。以下のスクリーンショットは、ターゲット ストーリーから3つのページを選択したことを示しています。

atsushi_fukuchi_2-1720420909843.png

インポートを実行すると、インポート ステータスが表示され、ユーザーはどのページがインポートされ、どのページがまだキューにあるかを把握できます。完了すると各ページのステータスの概要が表示されます。

atsushi_fukuchi_3-1720420961638.png

ストーリーページのインポートに関する機能制限については以下の通りです。

  • 従来のデザインエクスペリエンスで作成されたストーリーはインポート不可
  • ストーリー要素のコピー&ペーストを行う際と同様の機能制限(詳細は製品ヘルプ参照)
    • 例:入力コントロール(勘定、メジャー、ディメンション、クロス計算の入力コントロール)
  • ストーリー上に保存されたブックマーク、ストーリーフィルタ、コメント、ストーリー設定などはインポートの対象外
  • その他、既知の制限:
    • 動的テキストのインポートは未サポート
    • しきい値、背景画像はインポート不可(仕様か不具合かは調査中)
    • 同一名の計算定義を持つ複数のストーリーをインポートすることはできない

ユーザーはインポートしたストーリーページをローカル編集することが可能です。デザイナの「アウトライン」パネルの「ページ」セクションにはインポートされたストーリーページが表示され、詳細メニューからインポート元のストーリーページへのアクセスが可能です。さらに、インポートされたページの更新を検出すると自動的に通知されます。更新を適用するためにページを再インポートするか、現バージョンを保持するかはユーザーが決めることができます。尚、再インポートによりローカル編集は上書きされ、ブックマークはクリアされるのでご注意ください。

プレゼンテーション構造の定義

プレゼンテーション構造を定義するオプションがあります。「アウトライン」パネル - 「プレゼンテーション」、またはストーリー「編集」 - 「プレゼンテーション設定」のツールバーからアクセスできます。

atsushi_fukuchi_4-1720421428629.png

プレゼンテーション設定では、デザイナはトピックまたはサブトピックの下にページを入れてグループ化することができます。トピックとサブトピックを組み合わせると、プレゼンターをガイドするツリー構造になります。プレゼンテーション構造内でオリジナルストーリーのすべてのページを使用する必要はありません。使用されていないページは、プレゼンテーションモードでは非表示のままになります。また、トピックを非表示にするオプションもあります。

atsushi_fukuchi_5-1720421469792.png

プレゼンテーションモードのツールバー構成 (フローティングツールバーと固定ツールバー)

編集モードで使用できる既存のツールバー設定を拡張しました。プレゼンテーションモードを選択すると、ツールバーをフローティングまたは固定して表示するオプションが追加されました。プレゼンテーションモードで最適な表示エクスペリエンスを提供するため、フローティングツールバーがデフォルトの構成になっています。

atsushi_fukuchi_6-1720421515270.png

ここまでの新機能について紹介されている公式YouTubeがありますので、こちらも是非ご覧ください。

デフォルトのビューア構成とナビゲーションパネル

アウトライン パネルのナビゲーションの下に、ストーリーを開くときのデフォルト モードを構成するための新しいオプションが追加されました。これにより、閲覧者がプレゼンテーション モードをクリックしたり、URL を編集してプレゼンテーション モードに入る必要がなくなるため、柔軟性が向上します。

atsushi_fukuchi_7-1720421575850.png

  • 表示のデフォルトモードを「表示」または「プレゼンテーション」のどちらにするかを選択
  • プレゼンテーション表示時のナビゲーションパネルの表示状態を「展開」または「折りたたみ」のどちらにするかを選択

 

URLによるプレゼンテーションモード表示

以下のいずれかの書式を使用してプレゼンテーションモードでストーリーにアクセス可能です。

  • https://テナントドメイン/sap/fpa/ui/tenants/テナントID/bo/story/ストーリーID?mode=present
  • https://テナントドメイン/sap/fpa/ui/tenants/テナントID /app.html#/story?shellMode=present&/s/ストーリーID /
  • https://テナントドメイン/sap/fpa/ui/tenants/テナントID /app.html#/story2?shellMode=present&/s2/ストーリーID

尚、テナントドメイン、テナントID、ストーリーIDは[ファイル]→[共有]メニューから「ストーリー共有」ダイアログで確認可能です。(以下、テナントドメイン:青、テナントID:オレンジ、ストーリーID:緑)

atsushi_fukuchi_8-1720421630552.png

SAP Digital Boardroomとの違い

以下はSAP Digital Boardroomとプレゼンテーションモードの機能やライセンスの違いについてまとめた表です。

プレゼンテーションモードでは、議事録、アジェンダ、複数ディスプレイ表示の機能が実装されていません。

atsushi_fukuchi_9-1720421816560.png

まとめ

今回は、2024Q2 QRCにてリリースされた、SAP Analytics Cloudのプレゼンテーションモードについてご紹介しました。プレゼンテーションモードでは、従来の SAP Digital Boardroom で利用可能であった主要な機能が、最適化されたストーリーエクスペリエンスに直接取り込まれており、他のストーリーからインポートされたページをストーリー内で作成されたページと併用し、それらのコンテンツをプレゼンテーションとして配信することが可能ですので、是非、この機会にご活用いただければと思います。

これからもSAP Analytics Cloudの機能拡張をご紹介していきますので、是非、ご期待ください。

参考ブログ:

Presentation Mode: Integration of Core Digital Boardroom Features in the Optimized Experience