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KABATA_Kimikazu
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本ブログでは、SAP Datasphere (以下、「Datasphere」)を使ったモデリングについて解説します。

今回は「ファクトビュー」と「ディメンションビュー」との"関連付け" の操作方法について解説します。


 

 

3. ファクトとディメンションの関連付け


「ファクトビュー」と「ディメンションビュー」との"関連付け" を行います。


 

 

この「関連付け」の操作は、E/Rモデルを作成して、視覚的にディメンションとファクトの関係を確認しつつ、オブジェクト間を関連付ける「アソシエーション」を定義します。


 



 

 

E/Rモデルの作成


左メニューの「データビルダー」から「E/Rモデル」タブを選択し、「新しいERモデル」をクリックします。



 

 

まず、最初にファクトである「受注明細ファクト」ビューをキャンバスにドラック & ドロップします。「受注明細ファクト」ビューのエンティティが表示されました。



 



 



 

 

続いて1つの目のディメンション、「顧客ディメンション」ビューをキャンバスにドラッグ & ドロップします。「顧客ディメンション」ビューのエンティティが表示されました。



 



 

 

同じ手順で2つの目のディメンション、「製品ディメンション」ビューをキャンバスにドラッグ & ドロップします。「製品ディメンション」ビューのエンティティが表示されました。



 



 

 

続いて、ファクトとディメンションの関連付け(アソシエーションの設定) を行います。

「受注明細ファクト」ビューを選択し、「アソシエーションの作成」ボタンをクリックし、「顧客ディメンション」ビューに対してドラッグ & ドロップします。



 

 

ファクトからディメンションに対して、アソシエーションが作成されました。また、顧客ID同士で関連付けられていることがわかります。



 



 

 

ここでの注意点は、アソシエーションの矢印の向きは、「ファクトからディメンション」の方向であることです。

「ファクトからディメンションに"マスターデータ"を参照する」と憶えると理解しやすいかと思います。

 

同じ手順で、「受注明細ファクト」ビューを選択し、「アソシエーションの作成」ボタンをクリックし、「製品ディメンション」ビューに対してドラッグ & ドロップします。

ファクトからディメンションに対して、アソシエーションが作成されました。また、製品ID同士で関連付けられていることがわかります。



 



 



 

 

画面右上の「自動レイアウト」ボタンをクリックして、表示を整えます。



 



 



 

 

「受注明細ファクト」ビューを選択すると、プロパティで「アソシエーション」が設定されていることが確認できます。



 

 

このアソシエーションの設定とE/Rモデル(図)を保存して有効化します。

ビジネス名と技術名に任意の名前を付けて、「保存」ボタン、「デプロイ」ボタンの順番でクリックし、有効化します。



 



 



 

※ 「デプロイ」ボタンを実行しても、実際にDatasphereにデプロイされるのはDBオブジェクトになるので、ここでデプロイされるのは「受注明細ファクト」ビューの「アソシエーション」の設定変更になります。「ERモデル」自体はデプロイされません。

 

 

参考情報:


「アソシエーションの設定」については、ディメンション数が少ない場合は、「ファクトビューの設定」の中で「ディメンションとの関連付け」を設定することも可能です。

アソシエーションのセクションから「+」ボタンをクリックし、「アソシエーション」を選択します。



 

 

「顧客ディメンション」を選択します。



 

 

自動的に「CUSTOMERID」列で関連付けされていることが確認できます。

今回は列名とデータ型が同じなので関連付けの設定が自動化されていますが、手動で項目名をドラッグ & ドロップして関連付けを設定することも可能です。



 

 

設定ができたら、設定画面上部の「...」 > 「<受注明細ファクト」を選択して、上位の設定画面に戻ります。



 

 

受注ファクトと顧客ディメンションの関連付けが追加されました。



 

 

それでは、次の手順の「分析モデルの作成 」に進みましょう。

 

参考 :


はじめてのSAP Datasphere : モデリング (ブログ)

はじめてのSAP Datasphere : モデリングとデータ可視化 (ブログ)

はじめてのSAP Datasphere (ブログ)