HANA on VMwareに関するSAP Noteが11月27日付で公開されています。
ノート 1788665 - SAP HANA running on VMware vSphere VMs
詳細は本SAP Noteと添付PDFファイルFAQ document for announcement of SAP HANA availability to run on VMwareを
参照頂ければと思いますが、簡単に整理しておきます。
2013/Q1より各アプライアンスベンダーから順次提供されるようです。
サポート条件
- 11月30日出荷開始予定のSAP HANA 1.0 SPS 05で対応
- 仮想化基盤はVMware vSphere 5.1
- 本稼働環境以外の利用のみ可能(開発、検証、サンドボックス、トレーニング用途 etc...)
- HANAアプライアンス認定ハードウェアが必要
- アプライアンスベンダーがインストールして出荷
- 1台の認定サーバー上に複数VMを稼働させることはOK
- ただし、認定サーバー上にHANA以外のアプリケーション用VMの稼働はNG
- サイジングモデルはベアメタルと同様のXS:10コア/128GBメモリー、S:20コア/256GBメモリー、M:...
- シングルノード構成のみ(スケールアップ構成はOKだがスケールアウト構成はNG)
- 開発・検証はVM、本稼働はベアメタルといった混在ランドスケープはOK
機能面の制約
- HANA対応アプリケーションとしては従来のベアメタルと仮想化で違いは一切ない
- 仮想化によるパフォーマンス劣化は事前評価によると10%未満
- vCPUの上限が64コアまでなのでLモデル:80コア/1TBメモリーは非推奨
- vSphere FTは1vCPU制限があるため利用不可
- vSphere HAは共有ストレージが必要なためローカルディスクで構成されたVMは利用不可
- VMwareのシステムクローニング機能の利用は未サポート
- ベアメタルの環境から仮想環境への移行(P2V)はアプライアンスベンダーに応相談
ちょっと柔軟性に欠ける気がしますねー。
活用用途としてはLモデルのハードウェアにXSやSのVMを複数並べるとかくらいですかね。