こんにちは、クニエの大野です。
数回にわたって、PDFに電子透かしを入れる Java Application の作り方をご紹介します。
Hana Cloud Platformは簡単にJava Applicationを作れるようになっていますが、開発環境を作るには必要なSTEPがあります。
そのため、数回に分けて説明します。
電子透かし(ウオーターマーク)とは?
電子透かしは電子文書や音楽のデジタルコンテンツの偽造を防止する技術です。
Wikipediaでは以下のように説明されています。
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電子透かし(でんしすかし、Digital Watermark もしくは Digital Watermarking)は、画像や音楽等のデジタルコンテンツに情報を埋め込む情報ハイディング(データハイディング)技術の一種である。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E9%80%8F%E3%81%8B%E3%81%97
近年、オンラインストレージがビジネス面でも利用されるようになってきており、セキュリティを保ってファイルをやりとりするニーズが高まっています。
そのためか、弊社のお客様からも同様のご相談を受けるようになってきています。
このサンプルアプリケーションで実現できること
この画像のように、PDFに電子透かしを入れるものを作ってみます。
Before
After
開発環境について
開発環境は以下を利用します。
- HANA Cloud Platform Trial
- Eclipse(Luna 又は Marsを利用)
- SAP HANA Cloud Platform Tools for Java(Elipse Plugin)
- iText
HANA Cloud Platformはお試し版のトライアルアカウントを利用します。
EclipseはLuna 又は Marsを利用します。SAP HANA Cloud Platform Tools for JavaがLuna 又は Marsしかサポートしていないためです。
電子透かしを入れるライブラリとして、 iText を利用します。
iTextとは?
iText はOSSのPDFを編集するライブラリです。電子透かしだけでなく、PDFそのものをプログラムから作成する事ができます。
http://itextpdf.com/ja
※注意点として、iTextを商用するにはライセンスの購入が必要な場合があります。(AGPLというライセンスになっています)
詳しくはiTextのサイトからライセンスについて確認ください。
次回はJava Applicationを開発する環境構築について説明します。